借金地獄

民事執行

民事執行には、債務不履行に陥った債務者に対して、法的手段を強制的に行う「強制執行」と、抵当権や質権に基づいて、財産を競売に掛ける「担保執行」の2種類があります。強制執行をするには、地方裁判所へ申立てを行わなければなりません。この場合、不動産や動産など、執行する物件が所在する地区を管轄する地方裁判所への申立てが必要です。また、この申立てには3〜4万円程度の手数料が必要となります。更に、申立てを行うには債務名義と執行文、そして送達証明書の3つの準備が必要となります。債務名義とは、債権が存在する事を証明する文書になります。裁判の確定判決文書であったり、和解調書や調停証書などいくつかの種類があります。次に執行文とは、債務名義に書かれている債権が特定の債務者に対して執行出来る事を公に証明した文言をいいます。一般的には、裁判所の書記官や公証人に申し立てて、債務名義書の末尾に付記してもらいます。そして送達証明書とは、債務者に対して執行文を付記した債務名義書を送付した事の証明書をいいます。こうして申立てが終了すれば、決められた日に執行現場で、執行官の手によって差し押さえが行われます。差し押さえられた動産等については、競売や入札、または委託売却などの方法で売却が行われます。なお、債務者が差し押さえられた動産等を直接購入する事は出来ません。そして、売却された動産等は換価され、債権者に配当される事になります。ちなみに、執行官による差し押さえでは、2か月分の食料や生活必需品に21万円以下の現金など、差し押さえが禁じられているものもあります。